道成寺
4月の最初の土日にWS会の集まりで紀南のたびに行きます。
その前の3月のある日曜日に大阪の友人と日帰り旅行をすることになりました。
彼女は、4月の旅行に参加予定なのですが、仕事の都合で遅くにしか合流できないので
どうしたら、彼女が行きたがっている「道成寺」に連れて行けるか?思案していました。
ふと、三連休はどうしてる?と聞くと、どこかへ遊びにいきたいな♪と思っていたとのこと。
最初は、USJに行こうかと話していましたが、彼女が「和歌山行っちゃう」の一言で
日帰り旅行に決定!
彼女とどこへ遊びに行こうかと検討していたら、ふと、「道成寺!」を思いつきました。
道成寺、和歌山ではとても有名で最古のお寺と言われていますが、他の地域にお住まいの方はご存知かしら?
ここには、道成寺の成り立ちを伝える話(縁起)があるのです。
一つは、「髪長姫」です。
髪長姫つまり、宮子姫の伝説です。
宮子姫とは何者なんでしょうか。
姫は、藤原宮子であり、正史(続日本紀)によると藤原不比等の娘。そして文武天皇の夫人になり、聖武天皇を生んだ人物なのです。
藤原不比等の娘の伝説が、紀州道成寺に伝わっているのです。
『道成寺絵とき本』によると、道成寺開創縁起として「宮子姫髪長譚」が書かれています。
話のあらすじを以下に記しました。
九海士(くあま)の里に、ある夫婦がいました。40歳を過ぎても子宝に恵まれず、八幡宮にひたすら祈願してようやくみごもり、白鳳8年(679)に女の子を出産しました。
八幡宮から授かったので、「宮」と名づけますが、しかし、宮の頭には髪の毛が1本も生えません。
夫婦は宮を珠のように育てるが、依然として髪が育たないことを悩み続けていました。
ある年、九海士の浦は不漁が続き、人々は困惑しました。
どうも海底からさす不思議な光が原因のようである。誰か怪しい光の正体を確かめにゆく者はいないか、というが誰もいない。
そこで宮の母は、「娘に髪が生えないのは、前世の報いであろう。罪滅ぼしをすれば」
と思い、村の人々を救おうと犠牲になり、海に入ります。
怪しい光を確かめに海へはいる母。
無我夢中のまま海底を目指し、帰ってきた渚の髪には光るものが・・・その光の正体は小さな黄金仏だったのです。
海から光は消え、浦は大漁続き。人々は渚のおかげと尊敬したが、渚は黄金仏を庵に大切に祀り、浦人のために毎日礼拝した。
ある夜、渚の夢に黄金仏が現れて「補陀洛浄土の観世音なり」と仰せられた。
夢の中で、髪の生えない不憫な娘のことを訴えた。
夢からさめ、ますます祈願に精進すると、宮に美しい黒髪が生えた。
髪はますますのび、身の丈よりも長く七尺あまりの美しい黒髪となり、年頃の娘は「髪長姫」と呼ばれるようになった。
渚と宮は、髪は観音様からの賜りもの、粗末にしてはならないと、抜けた髪さえ捨てたりせず木の枝にかけていた。
ある日、一羽の雀が木の枝にかかった長い髪をくわえて飛び去った。
奈良の都の宮廷の軒端にかかった雀の巣から、長い髪が垂れ下がっているのが発見された。
衛士たちが取り除こうとすると偶然にも、右大臣の藤原不比等が参内し、この有様を見た。
長さ七尺あまりもある女の美しい黒髪を見て、不比等はこの持ち主を宮仕えさせようと考え、このことを帝に申し上げた。
時の帝、持統天皇は粟田真人に勅命を賜り、諸国を尋ねさせることになった。
真人の一行は九海士の浦にたどり着く。そして宮に出会い、あの麗しい髪の持ち主と知る。真人は帝の勅命を伝え、夫婦はこれを受けて宮を都へ上らせたのである。
都で宮は藤原不比等の養女として迎えられる。名を宮子姫之命と改め、時の帝文武帝の妃となった。宮子姫が産むのが、聖武天皇である。
宮子は雲の上の人となったが、故郷のことが忘れられない。特に庵の観音像が気になり、思い悩む。
やがて悩みは天皇の耳に入り、観世音のために寺を建立し、国の鎮めの霊場とせよと命じられる。
そこで紀伊国司の紀道成が伽藍造営を命じられた。道成は早速任務につき、自ら材木を
求めて日高川をさかのぼった。良材を選んでの帰途、筏(いかだ)に乗って川を下るが筏師が棹を繰りそこねたために筏がきれ、道成は筏師もろとも水没した。
道成の霊を祀る紀道明神の社が今も三百瀬(みよせ)の里にある。
道成の殉職に心打たれた工匠たちは工に励み、その後は何の障りもなく寺の造営は進んだ・・・・・。
以上が、紀州道成寺に伝わる伝説です。
この伝説は、まさかというような話です。
海人の娘が天皇の妃になり、そして皇子を生み、皇子は天皇となる。
出自の低い娘(しかも海人)が入内することも難しいし、ましてや産んだ子が天皇になるなど考えられないことではないでしょうか。
ところが、宮子姫の話は道成寺に長い間失われることなく伝えられてきました。
道成寺には「文武天皇勅願所」の碑も立っています。
もう一つは、「安珍清姫」です。
これは、歌舞伎や能楽、文楽などでも有名な話なので知っている方も多いと思います。
寺に伝わる縁起絵巻によると、延長6年中辺路の娘清姫は、熊野詣での途中に一夜の宿を求めてきた奥州の修行憎安珍に一目惚れする。修行中の安珍はそれに応じられるはずもなかったかが清姫の求愛を断りきれず、熊野の帰りに再会する約束を交わした。
しかし、約束の日が来ても安珍が現れなかったため、清姫はすさまじい形相で安珍を追い求める。ついには大蛇になり、日高川を渡り、道成寺の鐘に隠れた安珍をかねもろとも焼き付くし自らは入水して果てた。
この伝説は、道成寺境内の縁起堂で随時開催されている「絵解き説法」でも見聞できます。この絵解き説法は、縁起絵巻の写本を使ってユーモラスに語られるので有名なんです。
また、これからの季節、桜の名所でもあります。
3月三連休の真ん中の日、マイカーで道成寺へ行き、説法を聞いて、
帰りには、日御碕海岸や湯浅醤油で有名な湯浅地区へのんびり観光に行ってこようと思っています。
明日も勉強会。
今回は、マリーナシティにある「わかやま館」と言う場所で勉強会。少し,散歩もかねて楽しんでこよう。
来週水曜日は、久々に1日有給をもらいました。
お誕生日休暇。
自分のために自分の体をいたわってこようと思います。
マッサージに菜園準備に映画館。
本屋さんでゆっくり本を選んで、おいしいもの食べて。リフレッシュ♪
おはよう~ヽ(´▽`)/
しっかし良く調べたなぁ~読み応えがありました~笑
紀道成って紀貫之の親戚筋で~今の日前宮(向陽高校の隣)の宮司さんも紀さんだから親戚筋なんですよぅ~
古代は奈良方面のお偉い人だったんですぅ。
勉強会頑張ってるね、3連休かなちゃん覗きに行こうかなって思ったらすでに土日は講習会が入ってました~笑
たぶんフキノトウが出てるから採っておいでよ、美味しいよ。
その次の土曜日も講習会~
悲惨な3月になりそう~
お休み欲しいよぅ~
投稿: haru | 2010/03/06 午前 08時36分
haruさん、さすが!
物語は、家に「日本昔ばなし」と子供歴史読み物みたいな本があるので、それを参考に&ネットで調べたものを参考に♪
日前宮の宮司さんも「紀」さんなんだぁ。知らなかったです。
今日の雨、気が引けるけど、勉強会行く気があるので行ってきます♪
投稿: かな | 2010/03/06 午後 12時50分